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〒414-0045
静岡県伊東市玖須美元和田 720-143

0557-38-0100

営業案内

専門店 9:30〜19:00(水曜不定休)
アピタ 9:00〜21:00(年中無休)

東海館を徹底ガイド!昭和レトロを感じる伊東の名建築を楽しもう

東海館の建築美から
喫茶・温泉まで堪能

静岡県伊東市の中心部にたたずむ東海館は、昭和初期に誕生した木造三階建ての元旅館です。閉業後は市民の要望によって文化施設としてリニューアルされ、現在では昭和レトロな雰囲気を存分に味わえる観光スポットになっています。

建築そのものが伊東市の文化財に指定されており、建物内部には創業当時からの職人技や懐かしい装飾が数多く残されています。観光客はもちろん、建築愛好家や歴史ファンの間でも人気が高い場所です。

本記事では、東海館の歴史や館内の魅力、周辺観光情報まで幅広く紹介します。昭和の面影を感じられる貴重な建築をじっくりと楽しみながら、伊東旅行の思い出をさらに豊かにしてみてください。

INDEX

東海館の基本情報

東海館は昭和3年(1928年)に創業し、平成9年に旅館としての営業を終了しました。

伊東市によって文化施設として再生され、現在では木造建築の美しさを保ちながら、訪れた人々に昭和の懐かしさや手作りの温かみを伝えてくれます。

東海館の大きな特徴は、その木造三階建てという構造にあります。一般的に木造建築は高層化が難しいとされますが、当時の匠たちは工夫を重ねて贅沢な意匠を凝らし、落ち着いた和の空間を実現しました。木材のぬくもりや柱・梁の造りは昭和初期の建築様式を色濃く反映しており、歴史を感じさせる趣深い雰囲気が漂います。

館内は自由に見学することができ、その伝統的な日本建築様式の美しさを堪能することができます。客室を利用した伊東ゆかりの展示スペースなど、見どころもたくさん。

日帰り入浴も可能で、源泉かけ流しの天然温泉に浸かれば、旅の疲れがほどけていくよう(土日祝11:00~19:00営業)。

さらに、休憩処では地元の甘味やお茶を味わえるカフェスペースもあり、観光の合間にのんびり過ごすのにぴったりです。

東海館のお風呂。入浴料は別途大人500円、子供300円(小学生以下)、2才以下無料※オムツのとれない場合は不可

伊東温泉観光・文化施設 東海館
(いとうおんせんかんこう・ぶんかしせつ とうかいかん)

  • 料金(入館料)
大人200円
小人100円
  • アクセス JR伊東駅から徒歩7分

伝統の建築美を誇る東海館の館内を楽しむ

多彩な魅力を持つ館内を、巡るだけで昭和へのタイムスリップ気分が味わえます。

東海館の内部には、旅館時代から受け継がれている美しい装飾や贅沢なつくりが数多く残っています。床の間や欄間の彫刻だけでなく、吹き抜け空間からの光の差し込みも独特の趣を演出しています。さらに、施設内には喫茶室や中庭、大広間など見どころが点在しており、歩き回るだけでも当時の面影に触れることができます。

風情ある喫茶室で味わう昭和レトロなカフェタイム

旅館としての姿をとどめる東海館には、落ち着いた雰囲気の喫茶室が用意されています。昔ながらの和室に机と椅子を配し、昭和レトロな内装とともにゆったりとした時間を過ごせるのが魅力です。

観光で歩き疲れたときに、コーヒーや軽食を楽しみながら一休みするのにぴったりなスポットといえます。

あんみつなどの甘味をいただける喫茶室

巨石が彩る中庭と吹き抜け空間の魅力

東海館の中心部に位置する中庭は、巨石や緑が配され、和の庭園として見応えがあります。

吹き抜けを通して日差しが差し込む館内から眺めると、四季折々に異なる彩りを感じられるのが特徴です。庭の奥深さを生かしたつくりは、限られた敷地の中でも非日常的な空間を演出しています。

VIPルーム「葵の間」と娯楽施設としての名残

かつての旅館には特別室も設けられ、その代表格が「葵の間」です。格式の高さを感じさせる造りは、一般の部屋とは一線を画し、当時の贅沢さを伝える証しといえます。

また、施設内には娯楽スペースの名残も見られ、旅館がただ宿泊するだけの場ではなく、多くの客がくつろぎ楽しむ総合的な娯楽施設だったことを物語っています。


120畳の大広間と舞台:当時の賑わいを偲ぶ

大きな舞台や広間からは、旅館として賑わった頃の華やかな情景が目に浮かびます。

東海館には、120畳にも及ぶ広々とした大広間が残されており、かつては宴会や催し物が盛大に行われていました。当時の華やかな雰囲気を感じ取れる空間で、床や柱にも高度な技術が施されています。大広間の一角には舞台が設けられ、旅館としてだけでなく、地域の人々が集う娯楽空間でもあったことがうかがえます。

隠れた見どころ、望楼からの景色

東海館には特別な展望スポットとして望楼が存在し、そこからは海や伊東の街並みを見渡すことができます。眺望の良さからは、温泉街と海岸線が織り成す独特の風情を満喫できるでしょう。

かつては旅館の特別室の延長として活用されていた可能性があり、当時の宿泊客がこの景色を優雅に楽しんでいた様子を思い描くことができます。


周辺ホテル・旅館も要チェック

東海館周辺には魅力ある宿泊施設が点在。旅の目的や予算に合わせて選んでみましょう。

伊東市は温泉資源が豊富で、個性豊かなホテルや旅館が数多く集まっています。東海館を訪れた際には、周辺での宿泊先選びも楽しみの一つです。昭和レトロ風を残した建物から最新のリゾートまでさまざまなので、希望するスタイルに合わせて検討してみると良いでしょう。

国の登録有形文化財に指定されたホステル。東海館の隣に位置している

文化財を宿泊施設として活用したK’s House伊東温泉

K’s House伊東温泉は、元々の老舗旅館をリノベーションした外国人向けのホステルとして人気を集めています。外観や内装には当時の雰囲気を随所に残しつつも、館内には快適な設備が整えられているため、心地よく滞在できます。

世界各国の旅行者が集まる場所でもあるので、異文化交流を楽しみたい方にもおすすめです。

老舗&リーズナブルな宿の選び方

伊東には古くから続く老舗旅館が多く存在し、大きな温泉風呂や伝統的な和室が魅力です。一方で、宿泊プランをうまく活用すればリーズナブルな料金で宿泊できる場合もあるので、早期予約や平日のプランなどをチェックしてみると良いでしょう。

歴史ある建物であるほど、独特の情緒を味わえるので、旅の満足度が一層高まります。

伊東の観光を満喫!ローカルスポット・周辺情報

伊東は温泉だけでなく、美しい海岸線や豊かな自然、そして地元ならではのグルメが楽しめるエリアとしても知られています。東海館を起点に散策すれば、昭和の面影が漂う街並みや地魚を味わえる食事処など多彩な楽しみが待っています。ぜひ足を延ばして、伊東ならではの魅力を体験してみてください。

松川遊歩道や伊東オレンジビーチでのんびり散策

東海館からほど近い場所には、松川遊歩道や伊東オレンジビーチなどの散策スポットがあります。川沿いをそぞろ歩けば、緑の多さや川のせせらぎに癒やされること間違いなしです。

少し足を伸ばしてビーチに出れば、潮風を感じながらリラックスできるので、旅の合間の一休みにぴったりでしょう。

松川遊歩道をのんびり散歩。春には桜が美しい
伊東グルメのひとつ、金目鯛の煮付け

伊東のグルメや昭和レトロな温泉街を楽しむコツ

伊東といえば新鮮な海の幸が魅力で、地元漁港で水揚げされた魚介を堪能できる飲食店が数多くあります。昭和テイストの温泉街を巡れば、昔懐かしい看板や街灯、レトロなお菓子店などが情緒を盛り上げてくれます。

ゆったり温泉に浸かった後は、食べ歩きやレトロスポット巡りを計画に組み込むと、より充実した伊東旅が楽しめるでしょう。


デュオのおすすめ周辺情報-音無神社-抹茶スイーツ

底に穴のあいた柄杓が並べてある様子

音無神社を訪れ、歴史に思いを馳せる

東海館前の松川遊歩道を15分ほど歩くと、知る人ぞ知る「音無(おとなし)神社」があります。源頼朝と八重姫の悲恋伝説が残る神社として知られ、境内は静かな木立に包まれた神秘的な雰囲気に満ちています。

春には桜、秋には紅葉が美しく、松川沿いの散策とあわせて訪れる人も多いスポットです。音無神社の名前は、頼朝と八重姫が人目を忍んで会った際、松の音さえも消えたという伝承に由来します。

ここには、安産と縁結びの神様「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」が祀られています。本殿には、安産の御礼として底の抜けた柄杓(ひしゃく)が数多く奉納されており、母と子の無事を祈る人々の想いが今も息づいています。

歴史と温泉、そして自然の調和を感じられるこのエリアは、伊東ならではの穏やかな時間を過ごせる場所。建築美と伝説のロマンをたどる小さな散歩コースとしてもおすすめです。

お茶農家が手がける抹茶ラテと抹茶ソフトでひと休み

伊東の街歩きの途中、ほっとひと息つきたくなったら、抹茶の香りに癒される時間をどうぞ。伊東ショッピングプラザデュオ1Fの黒田茶園では、こだわりの抹茶を使用した抹茶ラテや抹茶ソフトを楽しめます。

豊かな香りの静岡産抹茶を使った「抹茶ラテ」は、ほのかな苦味とミルクのまろやかさが絶妙に溶け合う一杯。旅の疲れをやさしく包み込んでくれるような、深い味わいが魅力です。

温かいラテはもちろん、爽やかな風が心地よい季節にはアイスラテもおすすめ。

また、手軽に味わえる「抹茶ソフト」も人気の一品。濃厚な抹茶の香りとすっきりとした甘さのバランスが絶妙で、歩き疲れた体に心地よいご褒美となります。観光や温泉巡りの合間に、抹茶ラテや抹茶ソフトでひと休み。

お茶農家の手がける抹茶スイーツ、ぜひ味わってみてください。

手前:抹茶ラテ530円、奥:カフェラテ450円
抹茶ソフトクリーム(玉露ミックス):400円

東海館へのアクセスと注意点

訪れる前にチェックしておきたい交通手段や入館時のポイントをまとめました。

東海館へはJR伊東駅から徒歩約7~10分ほどで到着できるため、公共交通機関を使った日帰り旅にも便利です。見学のみ、あるいは立ち寄り湯の利用など、目的に合わせて計画を立てましょう。前もって営業時間や定休日を調べておくと、スムーズに観光を楽しめます。

しっかり準備して、日本の伝統を体験できる貴重な1日を楽しんでください。

電車・バス・車での行き方と駐車場情報

R伊東駅を拠点に、徒歩で向かう場合は駅前の商店街を抜けて松川沿いを散策気分で歩けばすぐに到着します。バスを利用する際は伊東駅発の路線を確認し、近隣のバス停で下車すると便利です。車の場合は館内に専用駐車場がないため、付近の公共駐車場やコインパーキングを活用する必要があります。

見学時間・入館料・喫茶利用時のポイント

東海館の見学時間は9時から21時までが基本で、入館料は大人200円、小人100円と比較的リーズナブルです。週末や祝日には温泉の浴場を日帰り入浴として利用でき、大人500円程度でレトロな湯船を楽しめます。温泉の利用時間は11:00~19:00となっているので注意しましょう。

喫茶利用を予定している場合は混雑時間帯を避けるとゆったり過ごせるので、計画的に訪れるのがおすすめです。

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